世界が注目する、布のトレンドのお話。 Heimtextil Trends 2025/26
ある時は、光を取り込む窓辺に。
ある時は、食卓を華やかに彩るテーブルに。
ある時は、風合いの良さを肌で感じるベッドリネンに。
使う場所や⽤途によって、その布の表情はがらりと変わる。
さまざまな⼈びとの暮らしから、〈14-23〉がある⾵景をお届けします。
2021年からスタートした「14-23のあるくらし」はおかげさまで41回目となります。
これまで様々なすてきなお家に伺い、自然と暮らしに寄り添う<14-23>がある風景をお届けしてきました。
今回は番外編としてieno textile主宰の南村弾より、世界が注目する、布のトレンドのお話を昨年に続きさせて頂きます。
いつもどうもありがとうございます。ieno textileの南村弾です。
2025年の1月にドイツ・フランクフルトで世界で最も大きな布の展示会、「Heimtextil (ハイムテキスタイル)」が開催されました。ホームテキスタイル分野で、最新のトレンドを1971年から50年以上発信し続けてきた歴史のある展示会です。
我々は2009年~2019年の10年間、ハイムテキスタイルのトレンドセッティングを行い、2020年からはアンバサダーとして関わっています。
さて、今年の展示会はドイツの経済がエネルギー価格の高騰を主因としたインフレにより、自動車産業をはじめ、住宅・インテリア市場などもだいぶ疲弊する中で行われました。
特に驚いたことは、ハイムテキスタイルと同様に国際的にも注目度の高い、「ケルン国際家具見本市」やドイツ・ハノーバーで行われている、ラグ、床材関連の見本市「ドモテックス」が経済状況を理由に開催を中止したことです。
しかし、現地で話を聞く限り、ドイツで暮らす方々は比較的楽観的に今の状況を捉えながら、これからの本質、本来あるべき産業や暮らし方などについて、政府(行政・立法機関)も含めてみんなで考えているようです。
未来はまだわかりませんが、政府も含めて本質の議論ができればこれまでとは違う、豊かさを見つけられると思いました。
ケルン国際家具見本市が中止になり、時間が少し出来たことでICE(新幹線みたいな電車)に乗って隣町を見に行きました。
日曜日ということもあり、地元の家族連れが楽しそうに川沿いをお散歩している姿がとても豊かに感じました。
もしかすると、これまでの産業や市場を取り巻いていたゾワゾワムズムズする感じはここら辺で本気で終わり、腑に落ちる、これからの当たり前が、本気で始まる予感がしました。
なんとなく直感的に捉えたい時代に、今年のハイムテキスタイルのトレンドは、6名のアーティストやデザイナー、学者や立法機関の方へインタビューを行い、その内容をインスピレーションにカラーを創るという、クリエイティブな方法でカラーにフォーカスしたトレンドで構築されました。
とりまとめたのは、ミラノに事務所を置く「Alcova」という建築を中心にしたデザイン事務所のValentina Ciuffiと Joseph Grimaの二人です。
彼らのデザインは、伝統的な要素と現代的なデザインをクリエイティブな対話から組み合わせ、その過程で新しいスタイルやアイデアを生み出します。
トレンドとは本来、直線的で単純な未来を描くものではありません。トレンドは循環し、再現され、過去から引き出され、相互作用で絶え間なく未来を形作っていくものです。
それゆえ、先を見るだけでトレンドを予測することはできません。過去に目を向けることによって、現状をより深く理解することが出来るのです。
『Future Continuous』は、特定の製品に注目するのではなく、テキスタイルに関連する言語的伝統について、さまざまな角度からテキスタイル業界に関わる複数の専門家へインタビューを行いました。
・かつてテキスタイルはどのようなものであったのか
・現在はどのようなものであるのか
・そして将来どのようなものになる可能性があるのか
それらについて、より広く理解することを目的とし、成長を続けるアーカイブの一環となるべく制作しました。
いつの時代においても、テキスタイルが技術的発展と文化的発展にとって重要な役割を果たしてきたという事実を再認識としてお伝えします。
また、現代の特徴であるデジタルな非物質化に対し、工芸の実践に取り組むという、新たに出現した傾向に注目しています。天然繊維の復活について詳しく掘り下げた後、終盤の章では、テクノロジー、データストリーム、立法機関との連携、新しい農業慣行を通じて、テキスタイル業界の未来を予測します。
では、ここからは6名のインタビューを1人づつ見ていきましょう。
最初は、テキスタイル研究の先駆者として知られる英国のアーティスト、キュレーター、編集者、名誉教授のJefferiesは、キャリアの当初からテキスタイルに携わり、テキスタイルがフェミニストの実践、ジェンダーやアイデンティティの問題とどのように交わっているかを研究してきました。
そもそも布は人間の言語にとって重要な存在であるだけでなく、テクノロジーにおける最古の形態の1つでもあります。事実、糸車は世界初のホイールであり、繊維生産は陶器や冶金よりも古くから存在していました。織る・編むことは人類最古の技巧の1つであり、繊維生産だけでなく、建築や幾何学の基礎でもあります。
興味深いことに(しかし驚くことではありませんが)、布地(fabric)という単語と、製造する(fabricate)という単語は、fabrica(巧みに作られたもの)という同じラテン語の語源から派生しています。
Jefferiesは「デジタルクラフト」という概念と、人々がクラフトだと考える、ものの進化について掘り下げています。デジタルツールやコンピュータを使った手法によってテキスタイルデザインの実践がどれほど変化したかということ、それによって創造力の一部が手先の器用さから視覚認識やメンタルモデリングへと移行していることについて論じています。Jefferiesは、テクノロジー自体が工芸品の一形態であると主張しています。
この理論を踏まえるなら、テキスタイル工芸品もテクノロジーの一形態と見なせるのかと尋ねてみました。「実際のところ、テキスタイルは、数学的構造や経済的構造に深く根ざした人類初のテクノロジーです。人は足の指でものを編み始めました。テキスタイルは触覚に関連するテクノロジーでもあり、誰もが夢中になるものだといえるでしょう。」
私たちは消費主義の世界、つまり使い捨て文化の中で生きています。これは、物に対する飽くなき欲求が刺激され、それが人間や環境にとって有害な労働条件を隠ぺいする不透明な状況を生んでいます。私たちが工芸品に目を向けるのも不思議ではありません。工芸品には、本物であり、由来が信頼できるという倫理的な相関があり、またこれは不確実な時代に具体的な指針をもたらすものだからです。
続いて、Ilse Crawfordは、英国を代表するインテリアデザイナーであり、StudioIlseの創設者です。
歴史を学び、キャリアの初期にはジャーナリズムに携わっていたIlseのデザインは、人間の感情、実体、親密さ、配慮の重要性を強調し、非人間的な疎外感を覚えさせるような現代の環境の特質を和らげることを目指しています。
インタビューを始めるにあたり、まずは「トレンド」という言葉についてじっくり考えてみたいと話したところ、Ilseは自身のスタジオでのちょっとしたエピソードを披露してくれました。
「10年前に携わった商業施設の建築プロジェクトが、最近隣の建物にも拡張されることになりました。私はコミュニケーションチームやスタッフに、『新しい』という言葉を使わないでほしいと伝えました。『新しい』と言ってしまうと、元の建物が『古い』ので、何らかの形でそれを超えるものを作ったという印象を与えるからです。彼らは当初、興味深いと言っていいほどに苦労していました。そこで私たちは、『次の章(next chapter)』や『隣の(next door)』というフレーズを使っていくことに決めました。このような言葉を使うなら、陳腐化した印象ではなく、継続し、進化しているという感覚が生まれるからです。」
Ilseにこんな質問をしてみました。「ある製品が時代を超越するものになる所以とは何ですか?」
伝統的なものが不朽の価値を持っているのは、現実をとらえ直すだけでなく、実存的なニーズに応えているからだというのがIlseの考えでした。
そして、不朽の価値を持つものは多くの場合、たくさんの人手が関わった知識と技術が蓄積した賜物でもあります。
そして、ひたすら素材に注目してみると、特に頻繁に使用されるものであれば、その耐久性と維持管理に対する深い配慮が必然的に求められる、とIlseは説明しました。このアプローチは、Ilseにとって非常に効果的であることが証明されています。約10年前、彼女らは香港のキャセイパシフィック航空のプロジェクトに着手し、2ヵ所の空港ラウンジと世界中の12ヵ所のラウンジをデザインしました。
「特に商業施設(空港)のプロジェクトの場合は、優れたデザイン原則を採用する企業と連携して、確実に製品を修理、分解、交換できるようにすることが重要です。そしてそこでは、時が経っても審美的魅力を維持することが必要となります。結局、ある空間が時間の経過とともにどのように育つのかに注目することによって、環境は持続可能となり、空港の「非場所」的な感覚は打ち消され、永続的な感覚が生まれるのです。」
Ilseのプロジェクトは、時間の経過とともに優雅に古くなり、より豊かになるような天然素材を取り入れています。このアプローチは、「関連性を持てる空間」と呼ぶもの、つまり帰属意識と快適さを呼び起こすような環境を作り出すのに貢献しています。
デザインにおける真の快適さとつながりは、人間に合ったサイズと素材に触れる体験を尊重することから生まれると強調しています。
これらは、まさにコロナ禍が加速させた地球にとって良い方向とも言えます。
Christine Ladstätterは、1992年に登山やアルペンスポーツ用のSalewa社に入社し、配送、生産、コンセプト立案、素材開発、と幅広い職務にあたり、その後イノベーションおよび特別プロジェクトマネージャーという現在のポジションに就きました。
インタビューでは、Salewa社の独自の取り組みについてお話を伺いました。
合成素材が主流である業界において、 Salewa社は拠点を置くアルプス地域に根ざした、伝統的な素材や技術、地元の職人技を見直して再評価することによりAlpine Hemp 、Tyrol Woolなどが生まれました。プロジェクトの本質的な価値は、地元の繊維協会や農家と直接関わることです。たとえば、原毛の最低価格を設定したため、現地の農家は公正な対価を得られるようになりました。
「歴史的に糸は自給自足でした 。糸を生産するために必要なもの(原料)はすべて、この谷(アルプス地域)の半径に収まる範囲で入手できたのです。」とChristineは話しています。
このアプローチは、地元の農業を支援するだけでなく、アルプスの伝統的な田園風景を維持するためのものでもあります。Christineは、最終製品が売れれば原材料の生産者たちが利益を得られるような、透明なサプライチェーンと公正な価値配分の重要性を強調しました。
この谷(アルプス地域)では麻の栽培は歴史的に禁止されていたため、かつては制限されていましたが、環境面でのメリットゆえ、制限が緩和されて新たに関心を集めています。麻は成長が早く炭素を吸収し、土壌を再生します。また受粉が遅いので、ミツバチや他の昆虫にとっても理想的な植物なのです。
「この自然の世界に飛び込むのは、本当にわくわくすることです。なぜなら、深く根付いた直線的なビジネスモデルから脱却することも、地球の安全のために何かを犠牲にして投資することも出来るからです。麻は教師のような存在で、これらのモデルから学びを得るには、多くの人の協力が必要です。自然は本当に驚異的な存在です。私たちの生地やソリューションは明らかに不完全で、まだ微調整が必要です。しかし、とにかく私たちは変化を強く求めているのです。誰かがすべてのことを完璧にしてくれるのを待っていては、いつまで経っても始められないというリスクを負うことになります。」
搾取的ではなく、透明性のあるさまざまな未来を想像し、テキスタイルの業界体質の変化が必要です。
Euratex(欧州繊維産業連盟)の主要人物のDirk Vantyghemに今後数年間の繊維業界を形作る主要な取り組みと政策についての話を伺いました。
※ Euratexは、立法機関と欧州全土の繊維産業企業(20万社以上)との関係性や利益を調節する極めて重要な組織です。
テキスタイル業界における将来の発展を思い描く際に有益な視点は、政策立案という視点です。立法(法律)は、経済面でも環境面でも、新たに登場するインフラニーズや現代的なニーズに明確に対処しています。
2019年に欧州グリーンディールが立ち上げられた後、パンデミックによりサプライチェーンが崩壊し、必需品さえ不足して、欧州が外部資源に依存しているという事実がさらに浮き彫りになりました。この状況により、欧州の産業モデルの再構築が促進され、小売業者とサプライヤーの関係を改善する必要性が強調されるようになりました。
コロナ禍後の世界の経済回復について考えると、2021~22年は比較的順調でしたが、戦争の勃発をきっかけとして、エネルギー問題、消費者の信頼感の低下、インフレを特徴とする、より構造的な危機が生じました。この世界的な不安定感によって、耐久性があり、機能的で、循環型の製品に頼りたいという願望が世界中に急加速しているのです。
欧州グリーンディールは、2050年までに欧州を初の気候中立大陸とし、化石燃料を段階的に廃止して、ガソリンへの依存に終止符を打つことを目指しています。
循環型とは、市場における永続性を通して原料の価値を高めるあらゆるものという意味です。しかし、生産者や企業が自社製品を持続可能で循環型であると打ち出す際の曖昧さや恣意性を考慮して、欧州の議会は生産者や企業の透明性とトレーサビリティの向上を推進し、グリーンウォッシュの慣行を抑え、消費者が情報に基づいた購入決定を行えるよう取り組んでいます。
2025年1月1日からは、欧州において繊維廃棄物の分別収集が義務付けられ、年間750万トンの繊維廃棄物を管理できる新たなインフラが必要となります。中でも製品のデジタルパスポートは、素材、原産地、持続可能性認証に関する包括的な情報を提供する法律的ツールとして導入されました。
このデータをすぐに利用できるようにすることで、リサイクルプロセスはさらに効率的になるでしょう。すでに承認されている政策で、繊維製品の性質に関連しているものとして、拡大生産者責任(EPR)があります。
これは「高品質の製品でさえ最終的には廃棄物になるという避けられない現実」に対処するために立案された政策です。EPRシステムは、現行のガラス廃棄システムと同様に、製品寿命が終わる時に課税されるというシステムです。この税金は、繊維廃棄物リサイクルのための資金を調達し、繊維産業の循環型バリューチェーンを支援するために使われます。課税率は廃棄される製品の持続可能性によって決まるため、品質の低い製品の生産者の課税率はより高くなります。
トレーサビリティとリサイクルというトピックについて掘り下げるために、共にWAAGのグループリーダーを務めているSimone van der BurgとLucas Eversの共同インタビューを行いました。
WAAGはアムステルダムを拠点とする学際的研究所で、テクノロジー、アート、社会が交わる地点に注目しています。哲学および倫理学の博士号を持つSimoneは、デジタル公共空間とデジタルコモンズに焦点を当てたイノベーションを専門としています。一方、Lucasは物質の世界と芸術の世界に焦点を当て、代替的な生産方法や製造方法を促進しています。
繊維リサイクルにおける大きな課題は、合成繊維と天然繊維を混ぜ合わせて作られた衣類の普及だとLucasは説明しています。
「合成繊維と天然繊維を混合した衣類のリサイクルは、ほぼ不可能です。大半の衣類は両者を混ぜ合わせて作られているため、リサイクルすることは容易ではありません。布の生産自体を変えない限り、最高のデータ共有プラットフォームがあっても役に立たないということです。」
「リサイクルは必要ですが、それが唯一の取り組みであってはなりません。この方向の取り組みを行っている大学やテクノロジー企業は数多くありますが、真の問題への取り組みが先送りにされたり、遅れたりもしています。原油由来の素材を数多く作り続けることは、持続可能なことではありません。真の解決策は、新たな種類の農業(アプローチ)について考えることなのです。」
Simoneは、繊維と農業の関係について語ってくれました。いわゆる「ショートバリューチェーン(地産地消)」への関心が高まっているのだといいます。これは、世界中から商品を取り寄せた大きなスーパーマーケットを人々が避け、地元で生産された食品の消費を増やすという考えのことです。近くで育つことで、顧客はどのように、いつ生産されたのかを簡単に遡ることができるのです。
伝えるべき情報は潜在的には数多くありますが、現在は「原産地」を示すラベルのみに限定しています。これと同じロジックを繊維原料の栽培に適用すると、消費者が本当の意味で情報に基づいた選択を行えるようになります。
インタビューの最後に、WAAGにとって理想的な成果を簡潔に説明してほしいとSimoneとLucasに依頼しました。それはテクノロジーをみんなが利用できるものにすること。また、バリューチェーンを透明で追跡可能、かつ持続可能なものにすることだ、という答えでした。
繊維原料に関する農業慣行について再考し、石油由来の素材から脱却する必要性について、研究しているEugenia Morpurgoにお話を伺いました。
生物多様性、土壌、水、空気に影響を及ぼしている現在の環境危機を理由として、石油由来の素材に代わる持続可能な代替品の探求は加速しています。Morpurgoのプロジェクト「シントロピックな素材」は、繊維や食物の再生農業を探求することによって、新しい議論に発展しています。このアプローチは、デザインの段階で、より広範で複雑な生態系を考慮に入れ、異なるタイムラインと生産性に関する理解を提唱しています。
共生農業とは、多様な植物種を統合し、それらの間の共生関係の構築に重点を置きながら、土壌の健全性や生物多様性を高めるというものです。その目的は、環境にダメージを与える単一栽培や集約的農業慣行に頼ることなく、種の共存理論に則って、麻、黄麻、亜麻などの天然繊維に基づいた、より持続可能で回復力のあるシステムを構築することです。
繊維製品やファッション製品の持続可能性を評価する際、私たちはしばしば、1平方メートルあたりの生産性という狭い範囲に注目して、紡績糸の量で生産量を測定します。しかし、このアプローチでは重要な要素が見落とされてしまいます。『真のコスト』、つまり使用する水や肥料はもちろん、労働条件や賃金、輸送の影響、長期的な土壌生産性を考慮に入れる必要があるのです。
もし20年後に土壌が枯渇するなら、この劣化とそれに関連する生態系へのダメージのコストは、どれほどになるでしょうか。このような包括的計算を組み入れて初めて、持続可能性を真に評価することができます。このような広い視野が欠けている限り、私たちの持続可能性対策は、根本的な欠陥をはらんでいることになるのです。
このような、なかなか濃いインタビューが行われました。
これらのインタビューの内容をしっかり把握できれば、物を作ることも、物を買うことも、世界の本質からブレることなくバランスの良い自然環境で、豊かに生きる、暮らすことができるんじゃないかと思います。
そして今回のトレンドの本題は、冒頭にお伝えした通り、それぞれの内容をインスピレーションにカラーを創ることでもあります。
では、ここからは「カラーについて」お話を続けます。
ハイムテキスタイルは毎年、業界の専門家にインスピレーションを与え、選択の助けとなることを目的としたカラーパレットを提案しています。歴史的に見ると、社会の影響や傾向によってカラートレンドは決まります。そして、それが特定のトーン、色調、明るさとなり、具体的なグローバルシフトを反映してきました。カラーは本質的で社会的なものです。
3万5千年以上にわたり、染料は自然界の3つの領域である、鉱物、動物、植物から抽出されてきました。そして、19世紀半ば(1850年頃)には合成染料が誕生し、誰もが購入できる安価な値段で豊かな色彩の素材が提供されるようになりました。
今では、色彩を取り巻く言語が、色を伝える情報の不可欠な要素となっています。感情レベルで共鳴し、雰囲気、感覚、気分が伝わるような名前を付けることで、単なる視覚的知覚を超えた、より深い物語へと多くの人を引き込むのです。
この原則に沿って『Future Continuous』は、「Alcova」が6 つのインタビューからインスピレーションを得てこれらの色を散りばめ、彼らの言葉と絡み合っているのです。
このような形で、Heimtextil Trends 2025/26は行われました。
今年のトレンドは、アプローチの手法や捉え方、色が持つ魅力や心地良さなど、改めて気付かされることが多い年でした。
うーん、
ieno textileでもこれからの時代に改めて必要な布や色、使い方をまた少しずつ考えたいと思います。
とっても長い内容にお付き合いいただき、どうもありがとうございます。
次回は、素敵なお家に14-23がまたお邪魔しています。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。