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旅の記憶と暮らす、メゾネットにひろがる現在地。

ある時は、光を取り込む窓辺に。
ある時は、食卓を華やかに彩るテーブルに。
ある時は、風合いの良さを肌で感じるベッドリネンに。

使う場所や⽤途によって、その布の表情はがらりと変わる。
さまざまな⼈びとの暮らしから、〈14-23〉がある⾵景をお届けします。

 

旅の記憶と暮らす、メゾネットにひろがる現在地。

都内の光がよく入るメゾネットで暮らす、erico さんと夫のけーすけさん。オーストラリアでの一年間の生活を経て選んだこの住まいは、撮影や編集を在宅で行うふたりにとって、仕事と暮らしがゆるやかにつながる場所です。

旅先で集めたアイテムが景色をつくるなか、暮らしに使う布のなかでも「長く使える一枚」として迎えた〈14-23〉が、明るい窓辺をやさしく整えます。住まいを日々編集し、発信を続ける erico さん。旅する夫婦が、心地よさを求めて形づくる「現在」の暮らしを訪ねました。

 

海外の住まいを思わせる、光あふれるモダン空間

螺旋階段を暮らしの真ん中に構え、大きな窓から差し込む光は家中を巡る。天井の高さを生かした抜けのある空間は、都内にありながら、どこか海外のアパートメントのような心地よさをまとっていました。

「この住まいとの出会いは日当たりの良さと海外のような天高で、開放感があるリビング・ダイニング、広々したテラス、眺望の良さなど都会ではありながらのびのびした気持ちで暮らせそうなところに惹かれて決めました。」

実際、暮らし始めると、住宅地にあるマンションだけど、窓から見える景色も抜けがあり、晴れてる日は富士山もみえる。窓の外の景色はサプライズギフトのように、ふたりの暮らしに心地よさをもたらしました。

 

オーストラリアで暮らした一年間

「小学校の頃からホームステイを経験してきました。小学校6年生のときには韓国へ2週間、中学生になるとアメリカで夏休みの1ヶ月を過ごしたり、幼い頃から海外は身近な存在でした。その影響もあって、大学生の頃や、転職の合間にも、よく海外旅行に出かけていました。」

旅が日常にあったというericoさんですが、仕事を退職したタイミングで、夫婦でワーキングホリデーのビザを取得。コーヒー好きのふたりが選んだ先がオーストラリア・メルボルンでした。現地ではフリーランスの仕事を続けながら、日本の仕事とも行き来するような、ゆるやかな暮らしを送っていたといいます。

散歩の途中でカフェに立ち寄り、気づけば一年で訪れたカフェは70軒ほど。メルボルンの季節を感じられる小さな日めくりカレンダーの写真もericoさん自身が撮ったもの。

「一年間いたので、春夏秋冬をちゃんと過ごせたのが大きかったですね。」

夫婦それぞれの視点から、写真で一年間の記録を収めたZINEもこの日ちょうどふたりの元に届きました。数時間後には消えてしまうような、心地いい一瞬を切り取った、美しい日常を形にしたそう。

 

花とアロマが香る、暮らしのワンシーン

上階に広がるリビング・ダイニングは、ふたりがもっとも長い時間を過ごす場所。食事をする、仕事をする、くつろぐ。用途を分けすぎず、その日の気分に合わせて、自然に使い方が変わっていきます。

中心には、HAYの丸いダイニングテーブル。ガルファニタスのチェアと合わせ、視線を遮らない軽やかな佇まいです。テーブルの上には、その時々の季節の花を。お花屋さんに足を運ぶことで、暮らしのなかに自然と季節感が入り込んできます。アロマの香りが重なると、部屋全体がゆっくりとほどけていくようです。

意識しているのは「物を置く」よりも「レイアウトする」感覚。全体のバランスを見ながら整えています。

小上がりのスペースは、読む、眠る、ごろごろするための「小休止」のような場所です。HAYの折りたたみマットレスにブランケットを添え、自然と本や植物が集まってきました。低い目線で過ごす時間が、空間にやわらかなリズムを生み出します。

 

生活を発信する、ふたりでつくる働き方

ericoさんがインテリアに興味を持つようになったのは、この5~6年くらいのこと。きっかけは、勤めていたオフィスの移転がきっかけだったそう。

「内装のコンセプトやレイアウトを考えるのが楽しくて、そこからYouTubeの動画でインテリアのトレンドを研究するようになりました。センスを生かしてインテリアを考えるというより、ノウハウを学びながら自分が実現したい暮らしを叶えています。」

現在は夫婦でYouTubeを中心に、動画の制作と発信を続けています。企画から撮影、編集までを自分たちで行い、暮らしの延長に仕事がある日常です。

「会社員の頃から、マーケティング担当として動画の企画や編集に関わっていました。でも、どうしても会社の方針があって。自分の好きなものや、心地いいと思う暮らしを、そのまま発信してみたらどうなるんだろう、と思ったんです。」

自宅は、撮影の場であり、編集の場であり、くつろぎの空間。1階にワークスペースを設け、日々ここで多くの時間を過ごしています。仕事環境づくりで大切にしているのは、「きちんと整えること」。モニターを備え、椅子やデスクの高さにもこだわりました。

「椅子はハーマンミラーのセイルチェアを使っています。背が低いので、普通に座ると足が浮いてしまって。デスクチェアのコンサルタントに相談して、足置きを合わせてもらったら、すごく居心地がよくなりました。正直、結構高い買い物でしたけど、いい投資だったなと思っています。」

「家で仕事をするようになってから、さらに家での時間が心地いいものになりました。環境をちゃんと整えたら、家で仕事するのがいちばんはかどるなって」

家具だけでなく、窓辺の布も、快適な環境をつくるもののひとつ。

※この商品は〈good eighty%〉とのコラボ商品(現在は販売を終了いたしました。)

〈Re.nen〉が掛かるワークスペースの窓辺。
光をほどよく遮ることで、外からの光の眩しさを軽減し、
モニター画面を見る負担を減らします。

白い壁とコンクリートで無機質になりやすい空間も、
天然素材の布を取り入れることで、
やわらかく、ほどよい温もりのある雰囲気に。

1階で作業に集中し、アイデアが欲しいときや気分を変えたいときは、光の入る2階へ。上下階を行き来しながら、視界や空気を切り替えることで、思考も自然とほぐれていきます。

夫婦でフリーランスとして働くなかで、場所に縛られない暮らしも可能ですが、今は東京に拠点を置くことに意味を感じているといいます。

「地方で育ったので、新しいことをすると目立ってしまう感覚があって。東京は、発信やものづくりも自然に受け止めてもらえるし、いろんな人がいるから自由でいられる。今の自分たちには合っているなと思います。」

暮らしのアクセントに、布がつくる風景

ふだんから、暮らしのアクセントとして布を取り入れているというericoさん。ブランケットや目隠しの布として、海外のポップなファブリックを集めてきました。この住まいに移ってからは、「マルチクロス」という使い方に惹かれて迎えた〈14-23〉の布も、暮らしの風景に加わっています。

「引っ越すたびに感じていたのですが、毎回サイズを合わせてカーテンを買うのは、どうしても大変で。長く使えるお気に入りがあったらいいなと思っていました。〈14-23〉は窓のサイズに関係なく使えるし、厚みやデザインの選択肢も豊富で、そこがすごくいいなと思って選びました。」

カーテンという枠にとらわれず、暮らしの余白を整える存在として、〈14-23〉が静かに役割を果たしています。

1階の玄関横にある窓には、壁や床のトーンにもあう、白とグレーの〈Ufufu〉が掛かります。

透け感のある白い部分を下にすることで、
玄関に降り注ぐ光をやさしく広げてくれます。
明るさを保ちつつ、空間にすっきりとした抜け感が生まれました。

季節によって変わる、日の入り方にあわせて、上下を入れ替えて使うのもおすすめです。

2階のベランダにつながる出入り口の窓辺には、
カーテンレールの代わりに、〈Tension Rod PRO〉を設置。
カーテンレールがなくても、気軽に布をかけることができます。

店舗でアドバイザーと相談しながら、ericoさんが選んだのは、ほどよい透け感の〈TOSS〉のホワイト。
小物やインテリアのカラーも映える、軽やかな一枚です。〈14-23〉を横向きで使えば、腰高窓の高さにもぴったり。
マグネットタッセルで、布の柔らかな質感がより引き立ちます。

ベランダへの出入り口には、ナチュラルな印象の〈THIME〉を。きらめく糸が織り込まれた布は、時間や天気、角度によって、その時々で美しく光の印象を変化させます。

透け感の似ている〈TOSS〉と組み合わせて使うことで、自然と空間にフィットします。

1階にはワークスペースと寝室があります。その間をゆるやかに仕切るように、やわらかな質感の〈TOSS〉のピーチを掛けました。

遊び心のあるカラフルなアイテムともよくなじむ、明るく穏やかなカラーが、気持ちをふっと軽くしてくれるような、リラックスした空間を演出します。

普段はなにもかけていない場所に〈14-23〉を掛けてみました。

こちらにも3mまで突っ張ることができる〈Tension Rod PRO〉を設置することで、
簡単に布を取り入れられます。

ディスプレイリングを組み合わせれば、
カーテンクリップで布をかけることができて、
開け閉めもスムーズ。

厚手で麻素材の〈Re.nen〉から、キャロットとネイビーを組み合わせてみました。

キャロットのフレッシュなカラーと落ち着いたネイビーが調和することで、
ほどよい遊び心が生まれ、空間に心地よいアクセントを添えます。

リサイクル技術を活かした〈Re.nen〉は、
麻特有のシャリ感が少なく、使うほどに質感がやわらかく変化するので、
季節を問わず、暮らしに寄り添います。

 

旅の記憶を散りばめながら

旅先では、「その土地らしいものを、記憶ごと持ち帰る」ことを大切にするericoさん。

ムーミンのスツールやアラビアのヴィンテージマグなど。フランス、フィンランド、オーストラリアで出会ったアイテムたちは、主張しすぎることなく、日常の風景に溶け込んでいます。

壁に掛かるポスターは、メルボルンに暮らしていた頃によく通ったカフェの外観を描いたものだそう。

「そのものを見て、そのときの空気とか、過ごしていた時間を思い出せるのがいいなと思っています。」

花器やマグ、布や本。あとから振り返ったときに、旅の記憶がそっと立ち上がるようなものが、暮らしを彩ります。

 

住まいを編集し、更新していく

この家に暮らしはじめてから、約一年半。仕事と生活、それぞれをきっちり分けるのではなく、ゆるやかにつなぎながら、心地よいバランスを探してきました。

仕事環境も、住まいも、少しずつ手を入れながら整えていく。その姿勢が、ふたりの働きかたと暮らしかたを、静かに支えていました。
自分たちらしい暮らしを編集し、発信していく。そこに、旅の記憶をそっと重ねながら。

 

 

person / erico

edit & write / Arisa Kitamura

photo / Eri Kawamura
旅の記憶と暮らす、メゾネットにひろがる現在地。

14-23 TOSS (WT)

リネンとポリエステルの糸をバランスよく混ぜ合わせ、軽くて心地よい光を取り込むしなやかなテキスタイル。

10,800円(税込11,880円)

ONLINE SHOP
旅の記憶と暮らす、メゾネットにひろがる現在地。

14-23 Ufufu

上下を変えることで、暮らしを快適にするテキスタイル。

12,800円(税込14,080円)

ONLINE SHOP
旅の記憶と暮らす、メゾネットにひろがる現在地。

14-23 THIME

しっとりと光を取り込む、ナチュラルで軽やかな光が浮き上がるテキスタイル。

8,800円(税込9,680円)

ONLINE SHOP
旅の記憶と暮らす、メゾネットにひろがる現在地。

14-23 Re.nen (CRT/NY)

環境にやさしく質感の良い丈夫な厚手のリネン。やわらかさと耐久性を兼ね備え、日々の暮らしに長く寄り添う布。

10,800円(税込11,880円)

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