カラーで遊ぶ、シティボーイの家づくり。

ある時は、光を取り込む窓辺に。
ある時は、食卓を華やかに彩るテーブルに。
ある時は、風合いの良さを肌で感じるベッドリネンに。
使う場所や⽤途によって、その布の表情はがらりと変わる。
さまざまな⼈びとの暮らしから、〈14-23〉がある⾵景をお届けします。

東京・調布で育ち、現在にいたるまで東京を拠点にしてきたという阿部哲さん。マンションリノベーションの仕事に携わるなかで、「20代のうちに自分の理想の空間に住みたい」という思いから、2024年の終わり頃に自宅のリノベーションを決意しました。
都内で購入した中古マンションの一室、約40平米の空間に広がるのは、「シティボーイ」をテーマにつくる、色のある暮らし。ヨーロッパの都会にあるようなコンパクトなアパートメントで、街を眺めながら楽しく暮らす。そんな憧れを形にした住まいには、布の揺らぎが空間に変化をもたらしていました。

28歳で物件を購入し、29歳の誕生日に完成。20代のうちに家づくりを経験できたことは、阿部さんにとって大きな節目となりました。
「住宅ローンを組むのに苦労した一方で、リノベーションの仕事をしているからこそ、家を買うと決めてからは、決断が早かったです。」

物件探しは1ヶ月で10件以上を見学。お客さまの家づくりに携わるなかで、素材や間取りの知識がストックされていたため、水回りの配置や柱の位置など、チェックポイントを瞬時に判断できる専門性が活きました。
「仕事で提案してきたプランを自分の家にも取り入れて。使ってよかった素材も選べる。半分仕事、半分プライベートみたいな感じです。リノベーションを早い段階で経験したことは、仕事においても説得力が増しました。」

「もともとナチュラルな北欧家具を選ぶことが多かったんですが、気づいたらポップなインテリアが好きになっていて。家づくりでは色が映える空間にしたい、というのが一番の思いでした。」

「シティボーイ」という言葉に惹かれ、雑誌に出てくるようなコンパクトな都会の部屋に憧れていたという阿部さん。物件探しでは、さまざまな条件を考えながら、最終的に決め手となったのは「景色の抜け感」だったといいます。

「決して採光は多くないけれど、工夫次第で素敵な間取りになるのではないか。そんなポテンシャルに期待を込めて、この住まいに決めました。」
約40平米のコンパクトな空間。阿部さんがもっともこだわったのは、「採光をいかに取りながら、広く見せるか」ということ。

普段から設計業務に携わっている阿部さんは、間取りのアイデアも自分で考えたそう。これまでお客さまに提案してきたプランを活かしながら、スタッフからは「トリッキーな間取り」と言われるほど、個性的な空間が生まれました。

元々は1LDKで、壁で仕切られた寝室がありました。それを大きく変更し、LDK部分を広げることで開放感を確保。寝室のドアはとくにこだわり、天井近くまであるガラスの扉を採用することで、全体に光を巡らせ、空間のつながりを感じられるように。

キッチンは料理をあまりしないため、シンプルに最低限の機能に。普通のキッチンは下に引き出しがあって重い印象になるため、抜けのあるデザインを選びました。タイルは洗面所と同じものを使いながら、貼り方をずらして変化をつけました。キッチン下は下地のまま、その無骨さがインダストリアルな雰囲気に馴染んでいます。

遊び心のあるポップなカラーが散りばめられた住まい。そのなかでもお気に入りの家具についてたずねると、真っ先にあがったのがフルオーダーのダイニングテーブルでした。
「これまでのテーブルをそのまま使うか、新しく購入するかも考えたのですが、思い切って、壁に埋め込む形で造作テーブルをオーダーしました。ひとりには大きめですが、友人を迎え入れるときにも重宝しますし、仕事もはかどります。」

テーブルは固定だからこそ、あわせるダイニングチェアは定期的に買い替えて、変化するインテリアを楽しんでいるそう。
「ダイニングチェアは前の家から5回くらい買い替えています。飽きっぽいので高価なものは買わず、イケアや無印、ヴィンテージショップなど手頃なところで探すことが多いです。」

インテリアだけでなく、住まい全体に「飽きない暮らし」というコンセプトが息づいています。あまり作りこまないことを大切に、タイルもシンプルなものを選択。その中で、布の色味や揺らぎを取り入れて、空間に変化をつけることを楽しんでいるといいます。

自宅のソファや壁にも、たくさんの布を使っている阿部さん。もともと工業製品のようなプロダクトが好きだったものの、布好きの友人からその良さを教えてもらってから、積極的に取り入れるようになったそう。
「友人は間仕切りに布を使っていて、その自由な使い方に影響を受けました。」

賃貸時代も、白いシンプルな布をベッドの間仕切りに使っていたものの、本格的に布と向き合うようになったのは、この家に引っ越してから。空間のアクセントになる布を迎えたいと考えていた時に出会ったのが〈14-23〉です。

「これまで手にとらなかったカラーの布も、暮らしに取り入れてみると意外としっくりきました。ドレープの揺らぎだったり、素材の透けた雰囲気がもたらすテイストが、これまで私が触れてきた布と全然違ったなぁ、という印象でした。」
布は気分によって変えられる。そんな自由さが、「飽きない暮らし」を実現する大切な要素になっています。

光がたっぷり入る寝室は、ブラインドで光の調整はできますが、シンプルにまとまった窓辺にどこか寂しい印象も。
ブラインドの前に、一枚の布を重ねるだけで、安心感とやわらかさがプラスされます。

海の水面を映した〈MIZU〉は、自然の美しさを感じる一枚。絵画を飾るように、空間のアクセントとして、リラックスした時間を演出します。

光を通す薄手の布で、朝日をほどよく迎え入れ、一日のはじまりを心地よく感じられます。コンパクトな寝室にはベッドフレームはなく、造作の小上がりスペースにマットレスを置くことで空間を有効活用。

マルチクロス〈14-23〉は、窓辺だけでなく、ベッドカバーとしても。
天然素材のリネンでつくる〈Re.nen〉は、ふっくらとやわらかな質感が特徴です。落ち着いたイエローは、白壁や木素材とも相性がよく、穏やかな空間をつくります。

生活感が出やすい洗濯機の前にも、〈14-23〉を一枚かけるだけで、すっきり整った印象に。

阿部さんが選んだのは、パリの空気をまとった〈MERCI〉。
素朴で優しいナチュラルとブラックの色味の縦ストライプです。ほどよく透け感のある素材で、空間に圧迫感を持たせず、シックにまとめてくれます。

洗面台とトイレの間に、今回新たに迎えるのは〈KOMOREBI〉。寝室の〈MIZU〉と同じ、自然の美しい瞬間を布に映したシリーズです。曲線が美しいアール壁に、軽やかな布の質感がマッチします。

温かみのある照明の灯りで、穏やかな雰囲気に。床から少し離してかけると、衛生的にも安心です。忙しい朝の時間を過ごす、洗面まわりに布を持ち込めば、ふと心が安らぐ瞬間をつくれそうです。

今回、新たにご提案するスタイルが、ダイニングとリビングの間仕切りです。
3mまでの幅なら、〈Tension Rod / PRO〉を突っ張ることで、カーテンレールがない場所にも、気軽に布を持ち込めます。

ワンルームスタイルでも、生活シーンをほどよく仕切ることができるので、開放感を保ったまま、空間にメリハリが生まれます。

ポップなカラーのインテリアに、深い色合いの〈Re-nen〉のチャコールグレーを取り入れることで、引き締まった空間に。

ダイニングで仕事をしたい時には、軽やかな布の壁でつくるおこもり感で、集中力が高まり、リモート会議ではプライバシーが守られます。

きらめく風合いが美しい〈THIME〉と組み合わせることで、重たくなりすぎず、軽やかで抜け感のあるスタイリングに。

透け感と厚みの異なる2枚の布で、自由度がぐっと広がります。

異なる2枚の布を組み合わせるスタイリングは、窓辺でもおすすめです。

いつものリビングからガラリと印象を変えたのは、羊のような柔らかな質感の糸で、温もりを感じるテキスタイルに仕上げた〈SIMA SIMA〉です。

グレーとブラウンのカラー展開で、それぞれ「TATE(ストライプ)」と「YOKO(ボーダー)」のパターンを選ぶことができます。

気分にあわせて洋服を変えるように、窓辺もいつもと違う質感に。厚手のやわらかな布が、柔らかな空気を暮らしに運んでくれるような感覚にしてくれます。

「家づくりは『3回目で満足する』という話がありますよね。3回とまでは言いませんが、20代ってまだ人生の中でも発展途上で、今後考えも変わってくるはず。30代、40代で得た経験をもとに、いつかまた家づくりができたらいいなと思います。」

最後に「住まいを一言で表すなら」という問いに対して、阿部さんはこう答えました。
「自分にとっては『自分を見つめ直す場所』だと思います。そのときどきの気分によってインテリアやファブリックを入れ替えて、今の自分を見つめ直す、そして知る。そんな場所になるのかな、と思っています。」

20代で決断した初めてのリノベーション。今の自分を詰め込んだ家づくりの体験は、これからも阿部さんの人生に寄り添い続けるはず。
都会に開いた遊び心溢れるシティボーイの部屋は、いつでも新しい発見に満ちています。
14-23 Re.nen (YE)
環境にやさしく質感の良い丈夫な厚手のリネン。やわらかさと耐久性を兼ね備え、日々の暮らしに長く寄り添う布。
10,800円(税込11,880円)
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14-23 SIMA SIMA
羊のようなやわらかな温もりを感じる質感と、自然でやさしい濃淡が生む「タテ」と「ヨコ」の二つの表情。暮らしにリズムを添える布。
12,800円(税込14,080円)
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