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北欧の風を湘南に。変容を楽しむ、木の家。

ゼロリノベ、ieno textile、カーテン、間仕切り

ある時は、光を取り込む窓辺に。
ある時は、食卓を華やかに彩るテーブルに。
ある時は、風合いの良さを肌で感じるベッドリネンに。

使う場所や⽤途によって、その布の表情はがらりと変わる。
さまざまな⼈びとの暮らしから、〈14-23〉がある⾵景をお届けします。

 

北欧の風を湘南に。変容を楽しむ、木の家。

ゼロリノベ、ieno textile、カーテン、マルチクロス

リノベーション会社〈ゼロリノベ〉で働く佐伯知香さんが夫と共に暮らすのは、木の小屋をイメージして作り上げた湘南エリアのマンション。デンマーク留学で出会った「サマーハウス」への憧れが、この住まいには息づいています。

木に囲まれた開放的な空間に、灯りを演出する照明、自在に仕切る布など、変容を楽しむ柔軟な仕掛けが散りばめられています。海辺の街で二人が紡ぐ、豊かな日常を訪ねました。

 

デンマーク留学で出会った「サマーハウス」

ゼロリノベ、ieno textile、ハンギング、グリーンインテリア

夫婦揃って自然が好き。もともと横浜で暮らしていたふたりは、趣味のサーフィンを楽しむため、休日は鎌倉〜鵠沼あたりで過ごすことも多かったのだそう。賃貸の更新のタイミングをきっかけに、郊外のマンション購入について考えるようになりました。

「自然豊かな場所でゆったり暮らしたいなという気持ちがあり、湘南エリアで物件を探しはじめ、見つけたのがこの場所でした。三面に窓を持つこの部屋をすぐに気に入り、リノベーションを決意しました。」

ヘルシンキ、アルヴァ・アアルト

家づくりのテーマは「北欧のサマーハウス」。大学時代にデンマークに留学していた経験から、当時の心惹かれた木の家を再現しました。

ゼロリノベ、ieno textile、ラワン材、カーテン、間仕切り

「できるだけ家の中で木を使いたい、木に囲まれたいという思いから木張りの壁にしました。アアルト邸の雰囲気も好きで参考にしました。」

壁材に選んだのは、ラワン材。下地材として使われることが多い素材ながら、その素朴な風合いが気に入ったそう。チーク色のオイルを2回塗り、温かみのある表情に仕上げています。

 

開放的なワンルームで、それぞれの居場所を築く

ゼロリノベ、ieno textile、カーテン、間仕切り、クローゼット

家づくりを進めるなかで、譲れなかったもうひとつのテーマは「できるだけ隔てのない開放的な空間で過ごしたい」というものでした。約80平米で元は4LDKだった間取りを、ワンルームに変更。天井高が約2700mmある開放的な空間には、ダイニング、ふたつのリビング、読書のためのヌック、ベッドスペースなど、いくつもの居場所が点在しています。

ゼロリノベ、ieno textile、ワークルーム、カーテン、間仕切り

さらに窓際には、半個室になるワークスペースも。リモートワークがメインの二人にとって、それぞれが集中できる場所があることは、暮らしにおいて大切な要素のひとつでした。

トイレ、ピンクタイル

穏やかなインテリアのなかで意外にも、トイレに採用したのはピンクのタイル。木のぬくもりを感じる統一感のある空間のなかで、見えない場所は好きなもので彩る。そんな遊び心も、日常を楽しむアイディアのひとつ。

 

家事を支える、回遊する生活動線

ゼロリノベ、ieno textile、ラワン材、カーテン、間仕切り

ワンルームの住まいは、暮らしを飾るインテリアだけでなく、使い勝手のよさにもこだわりました。サニタリールーム、パントリー、キッチンへと続く回遊する生活動線を確保することで、日々の家事をスムーズにしています。

ieno textile、Re.nen、間仕切り、洗濯機

生活感をほどよく隠し、エリアごとにゆるやかに仕切るために選んだのが〈14-23〉。壁の裏側にワイヤーレールを設置することで、必要に応じて布でスペースを仕切れる仕様に。アールの壁に仕切られたサニタリールームの入り口には、リサイクルリネンの〈Re.nen〉を取り入れています。

ieno textile、Re.nen、間仕切り、洗濯機

「ワンサイズ展開の潔さがかっこいいし、多用途に使える点がいいなと思いました。普通のよくある既成のカーテンの野暮ったさや存在感があまり好きじゃなかったのですが、〈14-23〉は空間に自然に馴染む感じがあって新たな発見でした。」

ieno textile、Re.nen、間仕切り、洗濯機、ワイヤーレール

カラーはお気に入りの照明がより美しく映えるチャコールグレーをセレクト。落ち着いた色合いは、ぬくもりのある木の素材感とも相性がよく、大人の落ち着いた空間を演出します。

端材部分や残糸からつくるリサイクルリネンならではの、やわらかな風合いが特徴的な一枚。空間にほどよい重厚感を与え、全体に安定感をもたらします。厚手で透けない〈Re.nen〉は、生活感が気になる場所の目隠しとしてもおすすめのシリーズです。

ieno textile、Re.nen、間仕切り、洗濯機、ワイヤーレール

パントリー側には、同じ〈Re.nen〉のグレーをかけることで、統一感を保ちつつ、2つのカラーが織りなす遊び心を楽しめます。

布の軽やかさもありながら、ストンとした安定感ある佇まいも気に入っているそう。湿気が溜まる場所なので、布だと通気性がよく、開け閉めもラクだといいます。

 

仕切って楽しむ、自在なインテリア

ベッド

「日当たりの良さからキッチンの隣にベッドを置いたり、少し実験的な部分もあります。布で仕切れるように、カーテンレールをエリアごとに設置しているので、自分たちの環境にあわせて間取りも変化していこうと思っています。」

寝室、ベッド、間仕切り

窓辺とメインルームの間には木張りの壁を建て、布を取り入れる余白を残すことで、空間の使い方に柔軟性を持たせています。今回は、暮らしの可能性を広げる新たな〈14-23〉をご提案させていただきました。

SIMA SIMA、ieno textile、カーテン、マルチクロス

明るく開放的なリビングの窓辺には、〈SIMA SIMA〉のラテを。「TATE(ストライプ)」と「YOKO(ボーダー)」を交互にかけることで、暮らしに心地よいリズムが生まれます。

SIMA SIMA、ieno textile、カーテン、マルチクロス

羊のようなやわらかな温もりを感じる質感と、ブラウンの優しい濃淡のデザインは、ゆったりとした落ち着きを感じさせてくれます。

SIMA SIMA、ieno textile、カーテン、マルチクロス

光沢感のある繊細でシャープなラインが入ることで、ナチュラルなカラーリングでもすっきりと軽やかで、メリハリのある表情に。

SIMA SIMA、ieno textile、カーテン、マルチクロス

木張りの壁やナチュラルなテイストの家具との相性がよく、シンプルながら抜け感のあるインテリアを楽しめます。

ゼロリノベ、ieno textile、ラワン材、カーテン、間仕切り

ワークスペースは仕事に集中したい時は布で締め切ることで、個室のようにも活用できるそう。スペースをほどよく仕切りたい時には、軽やかでほどよい透け感の〈TOSS〉をおすすめします。

TOSS、ieno textile、ラワン材、カーテン、間仕切り

光を取り込む質感は、圧迫感なく空間を仕切ることができます。ふわりと色づくピーチは、鮮やかなカラーでありながら、グレーと組み合わせることで落ち着いた印象に。

TOSS、ieno textile、ラワン材、カーテン、間仕切り

「ふだんは自分で選ばない組み合わせなので、すごく新鮮で素敵です。ピンクは好きなカラーですが、グレーとの相性が良いのは意外な発見でした。仕切りながらも、光は通す素材感が気に入りました。」

TOSS、ieno textile、ラワン材、カーテン、間仕切り

組み合わせ次第で、派手になりすぎず、心がほぐれる安心感のある空間を演出します。

SIMA SIMA、ieno textile、ラワン材、カーテン、間仕切り

しっかりと間仕切りたい時は、厚手の布がおすすめ。布を掛け替えることで、気軽に暮らしの衣替えができるのも、マルチクロス〈14-23〉の魅力のひとつです。

SIMA SIMA、ieno textile、ラワン材、カーテン、間仕切り

シックな印象をもたらす布は、リビングにかけた〈SIMA SIMA〉ラテの色違い、エスプレッソ。グレーの濃淡のデザインが奥行きを生み、軽やかだけど、安定感のある空間が完成します。

SIMA SIMA、ieno textile、ラワン材、カーテン、間仕切り

布を道具としてみると、その時々の暮らしに合わせて、自由に使い方を変えていく楽しみがあります。

ドローアライン、突っ張り棒、間仕切り

さらに、玄関につっぱり棒〈Tension Rod〉を設置することで、光や視線、空気をコントロールする布の余地が生まれます。

ドローアライン、Tension Rod、TOSS、マグネットタッセル

迎えたのはミモザが満開した瞬間をイメージした〈TOSS〉。軽やかで明るいイエローが、暮らしに春を運びます。

ドローアライン、Tension Rod、TOSS、マグネットタッセル、アアルト

鮮やかなカラーがあると、出かける時も、帰ってくる時も、ポジティブな気分でいられそう。また急な来客や配達の時などにも、プライベート空間が守られます。

 

さまざまな家具がつくる暮らしのアクセント

ゼロリノベ、ieno textile、カーテン、間仕切り

パズルのように組み合わせて使えるダイニングテーブルはアルテックのもの。友人たちと集まる時には繋げて使い、夫婦二人の時にはコンパクトにもできるし、ワークデスクとして一人用で壁付けにすることも。用途に合わせて自在に変えられるのも気に入っているそう。

キャンドル

また、佐伯さんのワークスペースにあるセブンチェアは、同い年のヴィンテージ品だそう。「この先の人生を一緒に生きていけたら」と、その愛着を語ります。

ぬくもりのあるヴィンテージ家具にまざって、オフィス家具や工業用のものを暮らしに取り入れるのも、二人のインテリアの楽しみ方。

収納スペース、イタリア製の工業シェルフ

収納スペースにはイタリア製の工業シェルフ、キッチンにはインドの厨房に使われる食器棚を採用。実用的でありながら、ほどよい塩梅が空間にアクセントをもたらします。

 

一つひとつ灯していく、夜を楽しむ照明

Holmgaard、ヴィンテージランプ、etude

家具は実用的で長く愛せそうなものを選んだという二人。特に照明のセレクトにはこだわりが。北欧の多灯使いを見習って、エリアごとに灯りを使い分けています。

なかでも愛着があるのは、Holmgaardのヴィンテージランプ「etude」。1970年代のミルクガラスの照明で、ガラスメーカーならではの繊細な美しさがあります。

Louis Poulsen、PANTHELLA

ポータブルタイプのLouis Poulsenの「PANTHELLA」もお気に入りのひとつ。仕事をする時や夕方に持って移動したり、ヌックで使う読書灯として。

食器棚

夕飯の時間には、キャンドルの灯りが食卓を飾ることも増えたそう。お気に入りの器と、ゆらめく灯りで、何気ない日常も特別な瞬間に。

「夕方陽が落ちてから、一つひとつ照明を付けていく瞬間が毎日の楽しみです。ほのかな灯りと共に過ごす夜が、今では好きな時間になりました。」

 

美しい日々を、紡いでいく

サマーハウス

デンマークで出会った「サマーハウス」への憧れを、湘南の地で実現した暮らしは、変容を楽しみながら、今この瞬間を大切に過ごす豊かさに満ちていました。

サマーハウス、TOSS

「『smuk』という好きな言葉があります。デンマーク語で美しいという意味で、今の住まいに似合う言葉だなと感じています。」

美しく、可愛く、素敵な暮らし。憧れを大切にしながら、湘南の地で二人が紡ぐ、温かな日々のことでした。

 

 

person / Chika Saiki

edit & write / Arisa Kitamura

photo / Eri Kawamura
北欧の風を湘南に。変容を楽しむ、木の家。

14-23 Re.nen (CGR)

環境にやさしく質感の良い丈夫な厚手のリネン。やわらかさと耐久性を兼ね備え、日々の暮らしに長く寄り添う布。

10,800円(税込11,880円)

ONLINE SHOP
北欧の風を湘南に。変容を楽しむ、木の家。

14-23 SIMA SIMA (LAT)

羊のようなやわらかな温もりを感じる質感と、自然でやさしい濃淡が生む「タテ」と「ヨコ」の二つの表情。暮らしにリズムを添える布。

12,800円(税込14,080円)

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北欧の風を湘南に。変容を楽しむ、木の家。

14-23 TOSS (GR/PEH)

リネンとポリエステルの糸をバランスよく混ぜ合わせ、軽くて心地よい光を取り込むしなやかなテキスタイル。

10,800円(税込11,880円)

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北欧の風を湘南に。変容を楽しむ、木の家。

14-23 SIMA SIMA (ESP)

12,800円(税込14,080円)

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北欧の風を湘南に。変容を楽しむ、木の家。

14-23 TOSS (YE/WT)

10,800円(税込11,880円)

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