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元クリーニング店に築く、アートと暮らしがつながる空間。

太田遼さん、武政朋子さん、ieno textile

ある時は、光を取り込む窓辺に。
ある時は、食卓を華やかに彩るテーブルに。
ある時は、風合いの良さを肌で感じるベッドリネンに。

使う場所や⽤途によって、その布の表情はがらりと変わる。
さまざまな⼈びとの暮らしから、〈14-23〉がある⾵景をお届けします。

 

元クリーニング店に築く、アートと暮らしがつながる空間。

クリーニング店リノベーション、太田遼さん、武政朋子さん、ieno textile

東京・西東京市。アーティスト夫婦の太田遼さんと武政朋子さんが暮らすのは、かつてクリーニング店だった築30年の3階建ての物件です。1階に工場スペース、2階に居住スペース、3階にアトリエ、そして広い屋上を持つこの建物。

改修工事を経て、今年2月に暮らしはじめてから現在に至るまで、少しずつ手を加え続けています。変化を止めない住まいの、「今」の姿を訪ねます。

 

元クリーニング店との出会い

クリーニング店リノベーション、1階

以前は、埼玉にある賃貸の一軒家をアトリエ兼住居として使っていたという二人。手を入れながら暮らしてはいたものの、賃貸だと大胆な施工はできず、どこか物足りなさを感じていたそう。自分たちで自由にできる物件を探していたところ、現在の物件との出会いがあり、引越しを決意。

武政朋子さん、ieno textile

決め手になったのは、1階に工房として使えそうな広い空間があること、3階にもアトリエを作れること、そして広い屋上があること。

クリーニング店リノベーション、1階

「西東京市というほどよく自然のある街にも、親しみを感じています。」と武政さん。都心から離れすぎず、緑を感じられる環境も、この土地を選んだ理由のひとつだそう。バス一本で吉祥寺に出られる気軽さも、暮らしを豊かにしてくれています。

 

自分たちの手で拓く、自由な空間

リノベーション、タイル

中古物件の改修にあたって、設計を手掛けたのは、内装業も営む太田さん自身でした。工務店に任せる作業のほかは、できる限り自分たちの手で行うと決めていた二人。壁の塗装、ガラスブロックの設置、タイル貼りなどを地道に進めていったそう。都内での仕事終わり、深夜まで作業に明け暮れることも。

スクールパーケットの床

先に完成した2階の居住スペースは、壁も天井も木のパネルで覆われたあたたかな居場所に。スクールパーケットの床に、使い込まれた革のソファ、窓辺に並ぶ小さな植物たち。

ieno textile、TOSS、ミント

夕方になると、木の色合いと布の色彩が溶け合い、空間全体がひとつのあたたかなトーンに包まれていきます。

造作の本棚やカウンター

造作の本棚やカウンターは、太田さんの手によるもの。両方に通じる美しいカーブのデザイン、さらにカウンターに手作業で貼られたグリーンのタイルが、カフェのような洗練された印象を与えます。

 

断熱がひらいた、窓辺との付き合い方

階段

「前の家はとにかく寒くて、ダウンで過ごしていたくらい。古い家は好きだけど、快適に過ごすために断熱だけはしっかりしようと決めていました。」と、振り返る二人。

太田遼さん、武政朋子さん、ieno textile

現在の住まいでは二重窓の設置で快適になった一方、室内側の枠(ふかし枠)が想定より広くなり、ブラインドでは圧迫感が出てしまうという、新たな悩みも生まれました。窓辺の心地よさをどう保つか。

その答えを探すなかで、サイズ可変で、自由な発想で生活を装う布、〈14-23〉と出会います。

ieno textile、TOSS

「当初はホワイトやベージュなど、ベーシックなカラーの布を取り入れる予定でした。店舗を訪ねてみると、自分では思いつかないような色の組み合わせをご提案いただき、今のカラフルな窓辺に。

カーテン選びで布の楽しさの一端に触れた気がしてワクワクしました。」と、武政さん。

ieno textile、TOSS、マグネットタッセル

木の温もりを感じるリビングの窓辺に寄り添うのは軽やかな〈TOSS〉。2つの窓に、3種のカラーを組み合わせました。同じ質感の色違いなので、自然に空間に馴染みます。

ieno textile、TOSS、ミント

腰高窓には、横にして高さに合わせて折り返せば、一枚で片開きとして使用できます。爽やかなミントは、木のナチュラルな色味や、無骨なブラックのカーテンレールとも相性がいい。

掃出窓には、満開のミモザをイメージしたイエローと、落ち着いたグレーを。明るいカラーを引き立てつつ、部屋との調和を保ちます。

「実はカーテンレールは、もともと少し低めに取り付けていました。」と太田さん。天井付近に付け替え、高さを調整することで、空間をより開放的な印象に変えました。暮らしながら変容する住まいに、サイズに縛られない〈14-23〉は軽やかにフィットします。

ieno textile、TOSS、マグネットタッセル

マグネットタッセルでたくし上げると、布の重なりが豊かな表情を生み出します。

ieno textile、TOSS、マグネットタッセル

布をまとめるだけでなく、光や風の外からのエネルギーを心地よく取り入れ、動きのある印象に。

ieno textile、14-23、KINU、SEIRO

リビングの窓辺をカラフルに飾る一方で、隣のダイニングスペースは、薄手の〈SEIRO〉と厚手の〈KINU〉を組み合わせ、ナチュラルなやさしいカラーで統一。

厚手を一枚織り交ぜることで、窓の外からの視線も気にならないようにしました。

ieno textile、14-23、SEIRO

調理道具のセイロからインスピレーションを得た〈SEIRO〉。落ち着いた一枚でありながら、暮らしのアクセントに役立ちます。

ieno textile、14-23、KINU、SEIRO

蒸籠の板底のように透ける柄の部分からは、光と気を空間に心地よく取り入れるので、閉め切った状態でも明るさが保たれます。

ieno textile、14-23、KINU

シルクとリネンでできた〈KINU〉は、視線を遮りながらも、天然素材だからこそ生まれる軽やかな一枚。肌触りのいい上質な質感は、空間をやさしくまとめます。

ieno textile、14-23、KINU

「30種の色柄で自由に組み合わせて使える14-23は、さまざまな素材を取り入れた我が家のインテリアにも馴染みます。これから少しずつ買い足していく楽しみもできました。」と、太田さん。

ダイニングの窓辺をおだやかな色でまとめたことで、リビングとの空気感の違いがゆるやかに生まれています。

14-23、MIZU、ドローアライン、突っ張り棒、勝手口

今回は新たに、キッチンのシックなインテリアにも馴染むつっぱり棒〈Tension Rod〉のブラックを活用し、from earthシリーズの〈MIZU〉を提案しました。

14-23、MIZU、ドローアライン、突っ張り棒、勝手口

色鮮やかに水面のきらめきを写した〈MIZU〉は、室内にいながら自然の美しさを感じられます。

日常的に目に触れる場所だからこそ、心が安らぐ風景を取り入れて。

 

パッチワークのようなインテリア

武政朋子さん、ieno textile

布だけでなく、この家のインテリアを彩るのは、時間をかけて集めてきた古道具や造作家具たちです。

古道具や造作家具がパッチワークのように散りばめられたインテリア。年代も生産国もさまざまなアイテムを集める二人ですが、「とくに椅子は、古いものが好き」と話します。埼玉にある〈TIME HYPE〉や、国立の〈Let ‘Em In〉で購入したものが多いそう。

ieno textile、ランプシェード

折りたたみ式のダイニングテーブルは、以前の住まいから生活を支えてきたもの。より広々使えるサイズを求め、現在は太田さんが新たなテーブルを製作中。

太田遼さん、武政朋子さん、ieno textile

3種の異なる扉は、右からそれぞれ寝室、バスルーム、階段へとつながります。「使いたいレトロガラスの在庫が限られていたので、それなら全部ちがう扉にしようと決めました。左の扉だけはもともとこの家で使っていたものをそのまま活用しています。」と太田さん。

太田遼さん、武政朋子さん、ieno textile

2階の居住スペースや、階段にはさまざまなアートが飾られます。夫婦揃って創作活動を続けていますが、自分たちの作品はあまり暮らしに持ちこまず、それぞれが好きな作家さんの作品を暮らしに取り入れることが多いのだとか。

ieno textile、THIME、クローゼット、間仕切り、布

寝室のクローゼットの目隠しとしてかけるのは、近づくとほのかな輝きを見せる〈THIME〉。柔らかな薄手の生地は、ほどよい透け感を持つので、空間に圧迫感を感じさせることなく、生活感を和らげます。

ieno textile、THIME、クローゼット、間仕切り、布

収納スペースに扉の代わりに〈14-23〉をかけると、両手が荷物で塞がっている時でもさっと開けやすく、全体を見渡しやすいので、奥にしまったものもスムーズに出し入れできるのもうれしい。

ieno textile、TOSS、腰高窓、マルチクロス、カーテン

寝室の出窓には、リビングと同じように〈TOSS〉を横向きにして採用。落ち着いたカラーのネイビーは、白い壁や木の家具とも馴染みやすく、空間に安らぎと奥行きをもたらします。

ieno textile、TOSS、腰高窓、マルチクロス、カーテン

慌ただしい一日の終わりにも、ふっと気持ちをほどいてくれるような一枚です。

 

創作の場として、切り替わる風景

太田遼さん、武政朋子さん、アトリエ、ieno textile

2階の居住スペースとは一転、白を基調にまとめる3階のアトリエ。壁や天井のパテ塗りも自分たちで。

太田遼さん、武政朋子さん、アトリエ、ieno textile

作業台に使うのは、使わなくなったテーブルの脚を生かし、合板の天板をつけてリメイクしたもの。

太田遼さん、武政朋子さん、アトリエ、ieno textile

デスクも設置し、武政さんのワークスペースとしても活用しています。

武政朋子さん、アトリエ、ieno textile

居心地の良さを追求した空間から、余白を残し自分と向き合う場所へ。階段を上り下りするたびに、暮らしと創作のあいだを行き来する。気持ちが自然と切り替わる距離感が、この家の大きな魅力です。

太田遼さん、武政朋子さん、アトリエ、ieno textile

隣の小部屋には太田さんの趣味の映画DVDがずらり。開放的なスペースにあえてつくった空間は、一人の時間に浸れる、小さな居場所。

太田遼さん、武政朋子さん、アトリエ、ieno textile、TOSS

明るい光が巡る、アトリエのガラス扉の前には、新たな試みとして〈TOSS〉のホワイトを。白を基調とした開放的な空間に迎える清潔感のある布が、空間に柔らかさをプラスします。

太田遼さん、武政朋子さん、アトリエ、ieno textile、TOSS

ほどよい厚みと透け感が、視線をやわらげ、制作の手を止めることなく、集中できる環境を整えます。

扉の取っ手

扉の取っ手に使うのは、古道具屋で購入した動物の置物。細かな部分で感じられるちょっとした遊び心が楽しい。

太田遼さん、クリーニング店リノベーション、1階

1階の工房はまだまだ改装中。クリーニング店だった様相を感じられる広い空間は、資材や道具に混じり、太田さんのアート作品も。今後は制作スペースとして確保しながら、二人の展示の場としても活用していきたいそう。

太田遼さん、ieno textile

「3フロアのうち、各々の制作空間の方が居住空間より広く確保したため、今までの住まいよりも制作と生活がより地続きにある感覚です。」と、太田さん。

 

「変化し続ける箱」として

太田遼さん、クリーニング店リノベーション、1階

改装途中の空間も、広い屋上の活用も、これからの楽しみのひとつ。「開かれた場所と、私的な場所のバランスを模索していきたいです」と語る二人。この住まいでやってみたいことは尽きません。

太田遼さん、武政朋子さん、ieno textile

この住まいをひと言で表すなら?そう尋ねると、武政さんは「『変化し続ける箱』みたいな感じでしょうか。」と答えてくれました。

時に住居として、創作の場として。ささやかな日常を積み重ねながら、これからも形を変え続けていく箱。その途中の姿が、とても美しく見えました。

 

 

person / Haruka Ota & Tomoko Takemasa

edit & write / Arisa Kitamura

photo / Yukihiro Shinohara
元クリーニング店に築く、アートと暮らしがつながる空間。

14-23 TOSS (YE/GR/MNT)

リネンとポリエステルの糸をバランスよく混ぜ合わせ、軽くて心地よい光を取り込むしなやかなテキスタイル。

10,800円(税込11,880円)

ONLINE SHOP
元クリーニング店に築く、アートと暮らしがつながる空間。

14-23 SEIRO

自然な色合いや適度な光沢感、光や風を取り入れるテキスタイル。

12,800円(税込14,080円)

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元クリーニング店に築く、アートと暮らしがつながる空間。

14-23 KINU (NL/MYE)

天然素材のシルクとリネンが生む、肌に優しい自然な風合い。やわらかな質感と豊かな表情で、窓まわりにも寝室にもやさしく馴染む布。

12,800円(税込14,080円)

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元クリーニング店に築く、アートと暮らしがつながる空間。

14-23 THIME

しっとりと光を取り込む、ナチュラルで軽やかな光が浮き上がるテキスタイル。

9,800円(税込10,780円)

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元クリーニング店に築く、アートと暮らしがつながる空間。

14-23 TOSS (WT)

10,800円(税込11,880円)

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